Nさんは、育児をしながら働く女性。
吐き気、動悸、ふらつき、頭痛が1週間ほど毎日続き、電車に乗れず仕事を休んでいる状態で来院されました。 近くの内科を受診し、検査をしてもらったが特に異常は見つからず、吐き気止めなどの薬を出しててもらい服用しているが、症状が治まらないとのこと。よく話を聞いてみると、職場でのストレスがあり気持ちが重いこと。それから体調が崩れ、電車に乗ると気分が悪くなり、そのことがまた不安になるとのこと。 |
経過
体の状態は全体に緊張が強くなっていて、体を横にしても力が抜けない状態でした。呼吸が浅くなっており、短い呼吸を多く繰り返していて、本人も胸苦しい感じを自覚しているそう。 手技により、肋骨の動きを誘導してから横隔膜の緊張を弛め、呼吸が深くなるように呼吸の制限を開放する。そして体全体の緊張が弛むよう、やわらかく刺激して緊張を解くようにする。初日はそれで様子を見てもらうことにする。 3日後来院時には、気分が幾分か良くなったとのこと。(不快感が10→7に減少)2回目も前回と同じく、手技にて呼吸の誘導と体の緊張を緩めるようにする。3回目来院時には不快感は10→3に軽減する。体調が良くなり電車に乗れ、仕事にも復帰できたので、これで様子をみますとのこと。 職場の人間関係など、精神的ストレスは体の調子をおかしくします。早めに気づいて上手に対処すれば、早期の回復も期待できますが、無理を押して頑張りすぎると大変なことになります。Nさんは早めに来院され、体調が良くなられたという症例です。 |
Rくんは9歳の小学生。
頭痛と吐き気、腹痛が度々あり、朝も起きられずに学校を休まなければならない状態でした。 病院での診察で起立性調節障害(OD)と診断され、投薬治療を受けていましたが、なかなか学校へ行くことができないでいたので、お母さんに連れられて来院されました。 |
経過
初回の来院時、顔色が悪く、目にも元気が感じられない状態で体がしんどそうだという印象でした。自律神経のバランスが整うよう体を刺激し、1〜2週間に1度のペースで施術を続ける。当初は変化がみられなかったが、2ヶ月を過ぎたころから体調に変化がみられ、元気が出るようになり体の痛みが軽減する。 午後から週に2日学校へ行けるようになるが、学校では頭痛がするとのこと。徐々に体を慣らしながら施術を続け、4ヵ月後にはかなり元気になり、登校できる日が増える。5ヵ月後には朝も起きられるようになり、学校でも頭痛が起こらず、以前のように学校へ行けるようになったので、定期的な施術はそれまでとなる。 おおよそ半年ほどの期間がかかったが、元気に学校へ行けるようになり何よりです。小、中、高校の時期にこのような症状に悩まされ、学校に行けない子どもが少数ながらいます。単なる不登校と片付けられがちですが、体の調整で元気を取り戻す子どもが確実にいます。 Rくんは、その後も学校を休むことなく元気に通っているそうなので、本当によかったと思っています。 |
Nさんは中学3年生の女の子
頭痛が頻繁にあり、体のだるさで朝が起きられず学校に行けない状態でした。 病院の頭痛外来に通院し、投薬治療を受けていたが、頭痛が起こる頻度には変化が無く、また慢性的な体のだるさや、立ちくらみ、冷え感も強く、学校にも行けず辛い毎日を送っている状況でした。 |
経過
初回、背中のバランスをチェックすると、体の傾きがみられ中学生にしては、バランスの崩れが大きいという印象があった。骨盤の調整から頭位の傾きを修正し、自律神経系がバランスされるように体を刺激し誘導する。 2回目来院時には頭痛が軽減し、体に元気が出てきたとのこと。引き続き体と自律神経のバランスを取るよう調整する。3回目には朝の頭痛がなくなり食欲も出て、学校へ行けるようになったとのこと。合計5回の施術で体調が安定し、かなり元気になられたので終了となった。 体のバランスと自律神経、そして体の調子は密接に関係しています。体の外側から調整すれば、体の中の自律神経機能も高まります。早くに学校復帰ができて良かった症例です。 |
Hさんは学校で外国語学講師をする女性
1ヶ月前から忙しく、睡眠時間を削って生活をしていると、寝つきが次第に悪くなり、寝ついてもすぐに目が覚めてしまうようになる。疲れているのにな眠れないという悪循環に入ってしまい、自分ではどうしようもなくなって来院されました。 |
経過
筋肉に触れると緊張が強く、体を横にしても硬いまま力が抜けない状態がみられる。筋肉と神経からアプローチして、少しずつ緊張を緩めるようにすると、徐々に呼吸が深くなり、体の力が抜けていくようになる。しばらくして、まどろむような反応があり、リラックス感が感じられるようになる。いい反応がみられたので、自宅でできる呼吸法を伝えてその日は様子をみてもらうことにする。 1週間後、2回目来院時には今までより良く眠れたとのこと。引き続き緊張を緩め呼吸が深くなるように誘導する。4回目には毎日ではないがよく眠れるようになり、6回目には毎日快眠できるようになったというので、定期的な施術は終了としました。 眠れない夜は長く感じられ、いやな過去の記憶や未来の心配事が頭の中を駆け巡ることがあります。そんな夜は本当に辛いものです。今回のように体の余分な緊張を取り除き、呼吸の状態を調整すれば睡眠の質は変化します。1ヶ月(6回)ほどで安定した睡眠が取れるようになり、不眠の苦しみから解放されたのでよかったと思います。 |
肩こりと首のこりがつらくて、寝ても疲れがとれずいつもからだが重く、一週間に一度は頭痛がするというSさんは、20歳代の女性。 体が疲れているのだけれども寝つきが悪くて、眠る時間が遅くなってしまい生活のリズムも乱れてしまっているとのこと。 Sさんの体のバランスをチェックすると、骨盤の重心が左に片寄ってそれに伴い、肩の高さが左が高く右が下がっているといった、アンバランスな状態がみられます。 体の要である腰を支える骨盤がゆがむと、背中や肩の筋肉がバランスをとろうとして不必要な緊張を起こすこととなります。これが肩こりや首のこり、そして頭痛の原因になります。Sさんは僧帽筋の緊張が高まっています。 |
経過
Sさんの場合は、左へ片寄った骨盤のゆがみを中心へ戻し、肩周囲の筋肉の調整(トリガーポイントの解除)を行なって、3回の施術で肩こりと頭痛が解消されました。 症状の原因になっていたのは不必要な緊張を生み出していた骨盤のゆがみで、それをバランスさせることで体の不必要な緊張がなくなり、調子が良くなったということです。 ではなぜ骨盤がゆがむのか? 9割の人は、利き手が右となります。これは世界でほぼ共通の割合で、足もボールを蹴るときなどに使う利き足は、ほぼ利き手と一致します。 この左右差が骨盤のゆがみに影響し、骨盤がゆがんだままで固定化されると、腰痛や肩や首の痛み、頭痛などの不調の原因になります。 利き足軸足の影響で、どうしてもこういった左右差はできてしまうので、時々には骨盤の調整をして、体をととのえておくことが大切なことだといえます。 |
以前から慢性的な肩こりがあったが、一ヶ月前から仕事が忙しくなり、その疲れとストレスから左肩の症状がきつくなり頭痛を伴うようになる。 |
経過 長時間に及ぶ作業で、肩だけではなく背中、首の筋肉が過緊張を起こしている。骨盤にかかる重力バランスを調整し、立った状態での姿勢を安定させる。上位の頚椎、後頭骨のバランスを整え、異常な緊張がみられる頚部の筋肉をゆるめる。 二回目来院時には症状が10→2に減少。三回目には10→1〜0。久しぶりに夜ぐっすりと眠れ、集中して仕事もでき、とてもはかどったと喜んでおられました。症状の改善が見られたので施術終了。 |
小学校低学年のころから頭痛が時々あり、5年生になってから頻度が増えてきている。MRI画像では異常なし。鎮痛剤の処方を受け、痛むときに服用している。 |
経過 週一回のペースで四回施術を行なう。その間、頭痛の回数は減少し痛みも軽くなる。そこから施術の間隔を二週間に延ばして継続。頭痛はなくなり勉強に集中できるとのことなので施術終了。 その後はときどき肩こりの症状が出るので、その都度バランス調整に来院されてる。しかしながら頭痛を訴えることはなくなっているので、薬を飲むこともなく過ごせている。最近の小学生は勉強や習い事で忙しいようです。 |
経過 徒手検査では、座位での腰部伸展と左右回旋制限、SLR両側60度で殿部から下肢の痛み、右大腿外側に知覚低下、両側腸腰筋筋力低下と圧痛、胸郭可動性減少、横隔膜緊張がみられました。 体の調整は、まず骨盤のディストーション(ゆがみ)をきれいな状態へ調整し、骨盤周囲の筋肉(殿筋、ハムストリング筋)の緊張をゆるめます。 骨盤を調整しながら体全体を望診すると、上部頚椎と胸郭で停滞感が観られます。 頚椎と後頭骨の関節と上から4番目の椎骨をゆっくりとした心地よい程度の力を加えて、関節の動きを調整し頭の位置を正しい位置に戻すと、腰周囲の筋力も回復し腰に安定感が出てきます。 頚と頭位の異常は頚反射によって腰や股関節の動きに影響を与えます。このことで腰の動きに整合性が取れなくなると痛みの原因となります。 あとは胸郭と横隔膜の調整をして、静脈とリンパの還流を促進して自然治癒をうながします。 2回目の来院時には腰の痛みがほとんど無くなり、階段を手すりを持たずに登れるようになったとの事。 3回目には趣味のゴルフに行ったが、問題なくコースを回れて非常に喜ばれていた様子。 Tさんは、腰に痛みがもう無いとのこと、徒手検査においても大丈夫と判断できたので、これで施術は終了となりました。 その後、Tさんから知人を当院へ紹介しますという連絡を幾度かいただいていますが、痛みの再発は今のところ無いとのことです。 |
Mさんは会社勤めをする40歳代の主婦。
急に腰が痛くなってしまい、歩くこともままならず旦那さんに付き添われてお見えになりました。 話を聞くと、今までにも何度か同じような腰の痛みを経験たことがあり、腰に不安はあったがったが、ここ最近は体の調子が良かったので、久しぶりにゴルフの打ちっぱなしで100球程度かっ飛ばして帰った次の日の朝から痛みで動けなくなったという。 本人は、調子が良いからといって急にゴルフの打ちっぱなしで打ちすぎたから動けなくなったのだと反省しきり・・・。 |
経過
体を座位にて背中から観察させていただくと、腰の傾斜は典型的に左荷重の状態で傾き、肩の高さと頭位にも同じく傾きが見られます。 座位にて骨盤の重力バランスを調整してから、臥位になってもらい後頭下筋群からアプローチし頭位の調整をして頚反射を修正。 これで室内を歩いてもらうと、そこそこ歩けるようになっていて痛みもいくらか減少する。 この日はこれで様子を見てもらい3日後に来院されたときに話を聞くと、次の日の朝には痛みは10→2になっていて、仕事に休まず行くことができたとのこと。 ゴルフのスイングは左右の体重移動を伴う軸回転によって行ないます。この重心移動と軸回転がスムーズにできないアンバランスな体の状態だと、上手くボールが飛ばないのはもちろんケガの原因にもなります。 |
背中の痛みでお見えになったYさんは42歳、会社員の男性。 2日前に朝起き上がろうとした時に背中に痛みが走り、その痛みがやや楽にはなってきているけれども、まだ体を伸展(背中を反らす)するとビリッと痛みが走るということでお見えになりました。 |
経過
体を観ると症状は背中に出ていますが、腹部右側に緊張がみられます。体を後ろへ反らしたときに腰や背中が痛む場合は、前側(腹側)に原因が隠れていることが多いです。 圧痛検査でも左側腹部は何ともないですが、右側の腹部を押圧すると顕著な痛みがみられます。圧痛ポイントである十二指腸と腸腰筋のリリース、腸骨動脈へのアプローチで背部痛はほぼ無くなりました。 体の重力バランスが右に傾いているようだったので、日常生活での心当たりを聞いてみると「仕事中に履いている靴が合っていなくて右足外側に力をかけて歩いてる」とのこと・・・。 足に合っていない靴や歩き方の癖が原因となっている場合は、そこを見逃していると今はいいけど効果が長続きしません。
結果、治療回数が多くなり患者さんにとってマイナスになります。 Yさんは原因が靴にあるという説明に納得をされて、履きくたびれた靴を新調すると言っていましたので、背中の痛みは大丈夫だと思います。
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慢性的に腰痛、臀部から大腿後部に痛みがあり、過去に四回ぎっくり腰をしている。ゴルフが趣味で、毎週週末にはコースへ出ているが、過去にゴルフ場で動けなくなったことがあり、プレーするときは毎回プレー前に痛み止めを服用しているとのこと。 整形外科にて診察を受け、電気治療と鎮痛剤の処方を継続している。 |
経過 8年前から続く慢性的な症状のため、腰部の左右不対称の可動制限、筋緊張アンバランスがみられる。骨盤および股関節のバランス調整、可動制限のある関節の可動化で、体軸の重力バランスを整え、坐骨神経に影響する筋の緊張をゆるめると、臀部から大腿部の知覚異常が正常に近づき、筋緊張の緩和とバランスが改善する。 週一回のペースで施術をし、五回目にはほぼ痛みがなくなり、腰部の動きがスムーズになる。ゴルフも体の軸回転がスムーズになり、飛距離が伸びたとのこと。症状が改善したので施術は終了だが、カイロを受けていると調子が良いそうなので、月に一度もしくはコンペの前に来院されています。 生涯スポーツや趣味を楽しむことは、生活の充実度が高まります。痛みで趣味をやめてしまうというのは本当に不本意なものですので、この度のケースでは趣味が継続できて本当に良かったと思います。 |
急に右足がしびれはじめ、立ち上がれないほどになる。整形外科にてMRI画像診断の結果、腰椎椎間板ヘルニアと診断される。ブロック注射や鎮痛剤、牽引治療などで経過観察するが、改善がみられず病院からは手術を勧められる。 体を横にしていても痛むので、熟睡はできずトイレに行くのもつらい状態で、仕事もしばらく休んでいるとのこと。 |
腰部の筋肉が過緊張を起こし、熱を持っている状態で痛みを回避する側弯姿勢が見られる。SLRテスト(膝を伸ばしたまま足を挙上するテスト)では痛みのない側80°ある側で40°、外くるぶし、親指の感覚がにぶく、力が入りにくい。 骨盤の調整を行い、腰部椎間の減圧姿勢をつくると、足の感覚ががもどり、力もある程度入るようになる。早く仕事に復帰したいという希望もあり、3日に一度のペースで施術を行なう。 一回目の施術後から痛みが軽減し、五回目終了後には夜の痛みがなくなり熟睡ができるようになる。その後、施術間隔を一週間に一度のペースにする。 順調に快復し一ヵ月後には、少しの痛みはあるが、長時間の仕事ができるようになる。二ヵ月後には徒手検査異常なし、生活も以前と同様になられたので施術終了。 整形外科でも手術は「もう必要ないですね」というお話をいただき、安心されていました。 |
経過 徒手検査を行なうと腱反射の異常はみられないが、股関節周囲の筋肉には筋力低下があり、ラセーグ徴候+(右60度)、パトリックテスト右+の徴候がみられました。 ![]() |
産後から腰が痛みだし、育児の疲れとストレスでぎっくり腰になり、まったく動けなくなる。授乳中なので病院での薬物治療はできず、来院される。痛みは腰にとどまらずに左のお尻の部分にまであり、痛みで力が入らずまっすぐ立てない状態。 |
経過 背中、腰、臀部の筋肉に異常な緊張が見られる。異常を起こしている筋肉の調整をおこない、循環系、呼吸系のスムーズな動きを誘導する。 この方の場合は、三回の施術にて、ほぼ腰部の症状がとれ元の生活に戻られました。しかし育児中のため、疲れやストレスがたまりやす時期ですので、定期的に来院していただき、体のメンテナンスを受けていただいています。 体に余裕ができれば心にも余裕が生まれ、育児にも余裕をもってのぞめます。自分の時間もなく大忙しの毎日なのでしょうが、できる限りのサポートをさせていただいています。 |
Kさんは60歳代の女性。
平成25年ごろから足の痛みを感じ始め、整形外科のリハビリにて電気療法を受けていたが、H26年2月からシビレが強くなり始めてからは、10分も継続して歩けない、座り続けることもできず、食事も続けて座って食べることができないといった状態だという。 おまけに夜になると寝返りなどで動くたびに痛みが走るのでぐっすりと眠ることができず、朝も痛みとこわばりで動き出すのが一苦労だとのこと。 病院にて椎間板ヘルニアがあり坐骨神経痛がでていると診断され、リハビリと薬物治療を継続しているが効果が実感できないので、他の療法を試そうということでお見えになりました。 シビレという感覚は長時間正座をした後に誰もが感じたことのある「ジンジン」「ビリビリ」「ピリピリ」といったあの不快な感覚です。 正座のシビレは、上半身の体重が折り曲げて座っている足にかかり、血流が低下する「虚血」が原因となるので正座をやめてしばらくすると、虚血が解消されるのでシビレは解消されるが、Kさんの場合は四六時中どの姿勢をとっても、シビレが続いているのでたまったものではありません。 |
経過 徒手検査はSLR80°、深部反射ATR、PTR左右共に0、長母趾伸筋MMT左右5、知覚は下腿外側で低下がみられる。 腱反射の消失がみられたが左右の差は無く、筋緊張低下や筋萎縮はみられない。筋力低下も目立たないので、神経学的な要因の可能性は低いと考えられる。 Kさんからの聴き取りでは、生活の中で特に症状を誘発するようなきっかけとなるような出来事はなかったが、気になったのは、若い頃から和裁をしていて長時間同じ姿勢で座り続けて、毎日のように手作業をしていたということである。 長時間にわたり同じ姿勢をとり続けたり、急激に重い物を持ったり、繰り返し筋肉に負荷をかけたりといったことにより、筋肉に微小な損傷が発生します。これがいわゆる筋肉痛の状態です。 通常であれば、この痛みは数日程度で自己回復をしますが、さらに繰り返し筋肉に負荷を与えたり、冷えなどにより血行の悪い状態を作ると、その部分に痙攣(けいれん)が起こり自己回復しづらくなります。
この状態を筋膜性疼痛症候群(MPS)といい、痛みやシビレの原因となります。Kさんの場合も、徒手検査と状況の聴き取りによって筋膜性疼痛症候群(MPS)ではないかと推測できます。触診すると中殿筋、小殿筋に顕著な圧痛ポイントと筋硬結がみられ、関連痛の現れるポイントも一致します。 中殿筋 ![]() 「筋骨格系の触診マニュアル」から
典型的なトリガーポイントだと判断し、このポイントをリリースします。
施術3回目頃から症状の変化がみられ、痛みとシビレが当初のほぼ半分になっているとのこと。
5回目には、ほぼ痛みが無くなり生活が本当に楽になったと喜んでいただけました。
神経疾患による痛みやシビレであれば、深部反射の亢進、低下、消失の左右差やデルマトームに沿った知覚異常、筋力低下、筋緊張低下、筋萎縮などがみられるので、こういった徴候を調べるのは必須であり、カイロの適応を超える場合は、速やかに専門医へ送らなければならないこともあります。
判断を誤ると患者さんの利益にはならないので、徒手検査と聴き取りはしっかりとしておかなくてはなりません。 |
経過 徒手検査を行なうと腱反射の異常や筋力低下など麻痺の症状がみられないので、神経系の病変は無いだろうと判断し診せていただきました。 すると肩周囲から首にかけて特に左側で筋肉の硬縮が強くみられます。 特にムチウチなどの外傷はないとのことでしたので、経年的な筋肉の疲労が重なってのものとしてトリガーポイントのリリースと後頭骨と上部の頚椎の調整を行ないました。 1回目の施術で肩周囲の症状が楽になったけれども腕の痛みはまだあるとの事でしたが、2回目の施術にて腕のシビレが減少し、常時シビレと痛みを感じていたのがシビレを感じない時間ができてきたとの事。 3回目には少しシビレが出てきても少し腕を動かすとシビレを自分で消すことができるようになり、痛みのコントロールができるようになりましたとの事。 強い痛みとシビレで毎日どうしようかと気分が滅入り悩みあぐねていたところでしたが、調子が良くなり光が差しましたと喜んでいただけました。 Iさんの痛みとシビレは筋肉の硬縮によるトリガーポイントが原因と考えられたので、筋肉の調整により改善がみられました。 |
Yさんは55歳の男性。仕事の傍ら趣味でトライアスロンに出場するアスリート。
2ヶ月前に自転車で転倒し、右の大腿骨を骨折してしまったという。固定と安静にて直近のレントゲン検査では骨は元に戻っているという話だが、10分歩くと脚が痛くて歩けなくなり、走るのは10mほどで痛み出し道路の横断歩道が走って渡れないということで来院された。 元々トライアスロンやフルマラソンにエントリーして強靭な体だったのが、今は骨折は治っているのに全く以前のようには走れないので、このまま体の状態が戻らないのではという不安が付きまとっているという。 体を観察すると、腸腰筋、大腿四頭筋、縫工筋、前脛骨筋に緊張が感じられ、筋腹を押圧すると痛みがみられ、筋力を検査すると当然ダウンしていて力が入らない。そしてその影響で寛骨、大腿骨、脛骨の軸がズレてしまっている。 |
経過 自転車で転倒したときに骨に対して過度の力が加わり骨折したのだが、骨に過度の力が加わったということは筋肉にも当然伸ばされるなり、打撲するなりの衝撃が加わっている。その結果筋肉の収縮を調整する受容器の機能がおかしくなり、力が入らなくなっている。なので筋肉自体の調整が必要になる。
圧痛点を探りながら筋肉を調整し、押圧したときの痛みをとってから、関節の軸を整えると筋力がかなり回復した。そういった施術を1週間後にもう一度して、3回目来院された時には、8km走れたという。 骨折したときには骨にばかり目が行きがちだが、筋肉などの周辺組織にも必ず影響が出るので、それを見逃さずに機能回復させなければならない。最近多くなっている高齢者の骨折はより深刻で、高齢者は筋肉量が元々少ないので早く回復させて運動をしていかなければ、そのまま寝たきりになってしまうリスクがある。 Yさんは現在27kmまで走れるようになっているとのこと。9月には佐渡ヶ島で開催されるトライアスロンに出場予定なので、そこに照準を合わせて頑張っているところである。健闘を祈るばかりだ。 |
ゴルフが趣味の71歳、男性のクライアントさん。数ヶ月前にクラブをスイングした後から肩に痛みが出て当院へお見えになりました。 |
経過 可動域検査では肩関節の伸展と水平外転で肩鎖関節部に痛みがみられ、筋力検査では広背筋と前鋸筋に弱化がみられる。運動連鎖の視診ではT12-L1の回旋運動に制限があり、肩関節の運動に影響を与えているのが観察されます。
施術によりT12-L1の可動制限を解除すると痛みは10→4、触診で過敏になっている前鋸筋をカウンターストレインで筋力up→肩関節の運動痛はほぼ消失。 肩関節の痛みというと、回旋筋腱板(ローテーターカフ)や肩鎖、胸鎖、肩甲上腕関節などに目がいきがちなのですが、そういったところに問題があるケースは実際のところ少いです。(外傷は別として)この方はゴルフのスイングをして傷めたというのがポイントで、その動きの中に原因が隠れています。 スイングが以前よりもスムーズになり、100まで落ちていたスコアが80台に戻り、また以前のようにゴルフを楽しめるようになったという症例です。 |
めまいの症状で来院されたYさんは40歳代の女性。
頭の向きを変えるとめまいが起こり、しばらくすると治まるといった症状を10日ほど前から繰り返しているとのこと。急な動作は全くできないし寝返りもうてず眠れない、洗髪もできないといった状態でした。 めまいの症状は、自分は動いていないのに回転していると感じるものから、ふわふわ、ふらふらすると感じるもの、失神しそうな感覚になるものなど様々で、Yさんは回るように感じると訴えておられました。 原因としては中枢性のものと末梢性のものに大きく分けられ、中枢性のものは脳血管の障害があると考えられえるのですぐに専門医にて指示を仰がなくてはなりません。しかし回転性のめまいの約90%は末梢性のもので、これはすぐに生命に関わるものではないとされています。 |
こういった場合は手技による頚部の調整とエプレイ法が有効です。 Yさんは2回目にお見えになったときにはめまいの症状が半分以下になり、3回目には症状は極わずかになり、洗髪もできるようになったとのこと。 早期に回復され良い結果がみられた症例です。 |
口が開きづらくなってお見えになったYさんは、40代の女性。 顎関節症(TMD)は、20〜30代の女性に好発し、あごの関節(顎関節)の周辺に何らかの異常があり、開口時に「あごが痛む」「ポキポキと音が鳴る」「口が開けづらい」などの不快な症状が現れます。最近はストレス社会の影響からか、男性でも顎関節症を訴える人が増えてきています。 口が開きづらくなると食事が思うように取れなくなるし、人との会話にも支障が出るので不快で不便なことこの上ないものです。 |
経過 状態を観せていただくと、上部頚椎と側頭骨のフィクセーションと障害側の咬筋の過緊張があります。TMDの多くは精神的ストレスなどでブラキシズム(歯ぎしり)が起こり、顎関節の内部圧力が高まった結果として開口障害が生じると考えられます。 |
一年前に旅行先で転倒し足首を骨折。骨折は完治したが、歩行時に力が入りにくく、足がつる、いわゆる「こむらがえり」にたびたびなってしまう。夜、就寝中に足がつると、自分ではどうしようもなく、痛みに耐えなければならないので、安心して眠れない状況。また歩行がスムーズではないため、腰に痛みも出はじめたとのこと。 |
経過 足首周囲の筋肉や臀部の筋肉に、異常な緊張がみられ押さえると痛みがともなう。また筋力低下もみられ、歩行時にはアヒルのような「ペタンペタン」とした歩き方になっていた。 臀部筋から下腿の筋の調整を行い、骨折後の骨ストレスを解放する。筋の緊張と圧痛の軽減、筋力の向上が見られたので一回目は終了。 二回目来院時には歩行がスムーズになり、足がつる回数が格段に減ったとのこと。また、しゃがむ動作がつらかったのですが、それもできるようになり、一回で多くの改善がみられ驚かれたようでした。 その後、週一回のペースで施術を行い、八回目ごろには足がつることはほとんどなくなり、犬の散歩をして小走りができるようになったと喜んでおられました。 現在は月に一度の施術で良い状態を維持しておられます。 |
私は、もう25年以上腰痛に悩まされている女性です。私が腰痛で始めて通院したのが20歳の時です。その頃、保育所で働いていたので、あっさり職業病と片付けられてしまいました。治療といえば、痛み止めとシップをもらっただけでした。何年も通っていましたが、快方には向かいませんでした。 そして、予約を取り、治療前に問診。緊張をとるためかもしれませんね。とても優しい話し方をされるので、初対面とは思えませんでした。 【院長コメント】M・Hさん、ご感想をいただきありがとうございます。無事に海外旅行へ行ってこられて本当に良かったですね。ずっと前からのお楽しみでしたから、予定通りに観光地を巡られたことを当方も嬉しく思います。しかし1日に25000歩とは恐れ入ります。これからも楽しみに満ちた毎日をお過ごしください。(H21・5/15) |
私が初めて垂水カイロプラクティックを訪れたのは、数年前、所用があって明石の実家に帰ったときでした。その時、私は、仕事のストレスで心身ともに疲れ果てていました。 今岡先生は、私の生活スタイルや仕事のことなどの話を聞くと、体のバランスを見たり、首や腰の辺りを軽く押したり曲げたりした後、首元に手を当て、私にゆっくりと深呼吸するように言いました。 私は深呼吸するうちに気持ち良くなり、ウトウトして寝入ってしまいました。先生から寝息を立てて眠っていましたよと、と言われ、驚きました。立ち上がって、背伸びをした時、長く感じていなかった爽快感を感じたのを今でも覚えています。 それ以来、実家に帰る度に、先生のところでお世話になっています。何を言っても受け止めてくれる優しい人柄と、何を聞いても答えてくれる幅広く奥深い専門知識でいつも迎えて頂き、心身ともにとてもリラックスして帰ることができます。 また帰省した際は、必ず伺いますので、宜しくお願い致します。 【院長コメント】H.Yさんとはもう長いお付き合になりますね。最初にお見えになられたときは本当に辛そうなご様子でしたが、仕事の環境が変わり、それに伴って心境も良い方向へ変わっていったように感じています。 心と身体は一体のもので、日々ストレスを感じ、心が後ろ向きになっていると体調も悪くなってしまいます。逆に心が前向きで、「ウキウキ」「ワクワク」しながら過ごせば、体も軽やかで元気に動いてくれます。 H.Yさんは多くのことを経験し、困難を乗り越える力をお持ちですので、これからもできる限り頑張って下さい。こちらも最大限バックアップをさせていただきますので、どうぞ宜しくお願いいたします。(H24.12/20) |
私が最初に垂水カイロプラクティックオフィスを訪れたのはスキーの練習中に転倒し、右膝前十時靭帯損傷、半月板損傷という大怪我をしたからです。 怪我したときはまだシーズン中で、手術をせず、何とかスキーを続けたくてわらにもすがる思いで治療院に行きました。当時は腫れていましたし、痛みも強かったので週2回通い、ハンドパワー?(オステオパシー)で痛みをとっていただき、何とかごまかしてスキーを続けました。もちろん終了後は毎回腫れていましたし、膝崩れも何回かおこしていました。 シーズン終了後、手術するか手術しないかで散々悩んだ末、手術せず保存療法を選択しスポーツクリニックでリハビリとトレーニングの指導を受け、今岡先生にはカイロの施術をしていただき、常にベストな状態に持っていける身体作りを心がけました。 途中何回か膝崩れをおこしたりしましたが、今年競技(大回転)に完全復帰ができました。しかも怪我前よりタイムもあがり自己ベストタイムでした。ありがとうございました。 これからもトレーニングを続け、身体のメンテナンスにも行きたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。 【院長コメント】S・Yさん、仕事にトレーニングにお忙しい中、ご感想をいただきましてありがとうございました。当初は腫れもひどく、手術を選ぶか保存療法を選ぶかで悩んだ時期もありましたが、レースにて自己ベストタイムを出され、その結果にて選択が間違っていなかったことを証明されましたね。 その陰にはきついトレーニングや栄養の管理など、たゆまぬ努力があったものだと思います。これからも充実した生活が送れますよう、できるかぎりのサポートをさせていただきます。これからも頑張って下さい。(H23.3/17) |
突然の足のつけ根の激痛で歩くのも苦痛になり、病院へ行くと、先天性臼蓋形成不全との診断。股関節の手術をすすめられました。何とか手術せずに済む手段はないかと探し、出会ったのが垂水カイロプラクティックオフィスでした。 初めて施術を受けたときの感想は正直「???」でした。昔、整体に行った事もあり、ボキボキと骨を鳴らしながらの施術だったので、カイロも同じと勝手にイメージしていましたが、「これは気功術かなにか!?」と思ったぐらいおだやかなものでびっくりしました(笑) その時はうさん臭い・・・(先生ゴメン!笑)とも思いましたが、2回目の施術を受ける頃にはウソのように痛みもなくなり、普通に歩くことができるようになって、本当に驚きと感動でした!! また出産後も、腰痛や肩こりと色々悩まされましたが、行くと解消され本当に感謝しています。改めてありがとうございます!これからもよろしくお願いします。 【院長コメント】A・Hさん、育児にお忙しい中ご感想をお書き下さいましてありがとうございます。 当初は本当につらい体の状態でしたが、いち早く快復されて本当に良かったと思っています。 人の体にはもともと素晴らしい回復力が備わっていて、その力を引き出すお手伝いをするのがカイロプラクティックであります。「これは気功かな?」と思ってしまう(他の方もそうなんです笑)ほどソフトなタッチでも、的確に原因となっているところに刺激を加えれば、症状の改善は十分にみえてきます。 これからも頑張っているA・Hさんの助けができればと思っていますので、また調子がおかしいなと感じましたらすぐにご連絡をください。こちらこそよろしくお願いします。(H22.12/8) |
テニスによる障害で腰がよく痛くなり整形外科に通う日々が続いており、あまり良くなっている感じを確かめられずにいたそんな時に出会ったのが垂水カイロでした。 親にすすめられて、行ってみたのですが、すごく腰の調子が良くなりました。今岡先生は親切な方でとても丁寧に診察してくださいました。診察の後には悪くなっていた所をどのように治したかなど説明してくれてとてもわかりやすかったです。先生にはストレッチの大切さも教えてもらいました。 最近は腰だけでなく他の所もいろいろと診てもらっています。今、自分がテニスができているのは先生のおかげです。本当にいつもありがとうございます。そして今後ともよろしくお願いします。 【院長コメント】H ・R君、丁寧に感想を書いていただきありがとうございます。 高校からテニスを始め、まだ基礎的な体力や筋力が出来上がっていないまま、熱心に練習したために体を痛めてしまったようでした。 ストレッチについては顧問の先生からケガ予防の指導が無いと聞きましたので、レクチャーさせていただきました。 柔軟な体を保つことはスポーツをする上で非常に重要です。メジャーリーグのイチロー選手もケガ無く活躍できているのは、ストレッチを欠かさず柔軟性を維持しているからです。 これからも大好きなテニスを続けていけるよう、ストレッチなど体のケアも忘れず続けていって下さい。陰ながら応援しております。 (H22.11/10) |
私が初めてここへ来たのは、四十肩で肩と腕が痛くて仕方のない時でした。施術をしてもらったからすぐ痛みがなくなったということはないのですが、少しずつ痛みが和らぎ腕が上がっていったように思います。 その内に肩こりでいつも悩まされていたのが、ここへ来るようになり「肩がこった」「肩がこって頭が痛い」ということを言わなくなったなぁと感じるようになりました。施術をしてもらっている時、音楽が聞こえ、アロマの香りとでいい気持ちでいつの間にかウトウトしていることも多いです。 気持ちも身体もすっきりとさせてくれます。これからも自分の健康のため続けていきたいと思っています。 【院長コメント】T・Sさん、ご感想をいただきありがとうございます。外での仕事と家庭での仕事、この両立は本当に大変なことだと思います。 しかしながら立派にバランスよく両方の仕事をこなしているT・Sさんには頭の下がる思いです。体調がよい状態で過ごせますよう、これからも最大限バックアップをさせていきまね。(H21.10/29) |
肩こり、首痛、腰痛、関節痛などに長年苦しめられてきました。そこで出会ったのが垂水カイロプラクティックでした。今岡先生のお人柄もあり、治療を受けると、身も心もリラックスします。あまりの気持ちよさにウトウトすることもしばしば。体がゆるんで、さあまた頑張ろうという気がわいてきます。 【院長コメント】O・Nさん、ご感想をいただきありがとうございます。さまざまな慢性痛に悩まされてのご来院でしたが、一つひとつの症状が良くなっていかれて、本当によかったと思っています。どうぞこのまま調子を崩さずにお過ごし下さいませ。(H21.8/3) |
五十肩、ばね指で腕を動かす事も、ペンを持つ事さえ痛くて辛く、整形外科でいただいた痛み止めの薬で胃も不調になり、ステロイド注射、手術を勧められ「どうしたものか?」と悶々としていたところ「カイロプラクティック」を紹介していただきました。 とてもソフトタッチでゆったりとした時間が流れ、施術後は痛みもやわらぎ体もポカポカとあたたかく、また心のケアもしていただき心癒され幸せな気持ちになります。 心の痛み(ストレス)が体の不調となって表れる事を体感し、仕事も続けられ毎日を元気でいきいきと過ごせる事、今岡先生に出会えた事、本当に感謝しております。そしてこれからもよろしくお願いします。 【院長コメント】S・Cさん、ご感想をいただきありがとうございます。たいへん辛い症状をお持ちでしたが、順調に快復されて本当によかったと思っています。 いただきました本文中にもありますとおり、「毎日を元気でいきいきと過ごす」そういった毎日を過ごしていただけることが、私の望みであり、カイロの目的でもあります。嬉しいお言葉をいただきまして、心から感謝申し上げます。(H21.5/22) |